便利になった時代に、失ったものもあるのかもしれない

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人と人との距離は変わった


議員として地域を歩いていると、

「昔と比べて、地域のつながりは変わったな」

と感じることがあります。

これは草加市だけの話ではなく、日本全体で起きている変化なのかもしれません。

私が子どもの頃


私が子どもの頃は、スマートフォンはありませんでした。

携帯電話もありません。
もちろん、インターネットもありません。

今の子どもたちからすると、想像しづらい時代かもしれません。

下町で育った記憶


私が育った町屋や堀切は、いわゆる下町でした。

近所のおじさん。
近所のおばさん。
地域の子どもたち。

誰とでも自然に話をしていました。

特別なことではありません。
それが当たり前でした。

人との関わりが生活の一部だった

何か分からないことがあれば、誰かに聞く。

困ったことがあれば、近所の人に相談する。

遊びに行けば、大人たちに声をかけられる。

今思えば、人とのコミュニケーションそのものが生活の一部でした。

人と関わることが、特別なことではなく、日常そのものの中にあったのだと思います。

情報は人から得るものだった


当時は、知りたいことがあっても検索はできません。

答えを知っている人を探して、聞くしかありませんでした。

つまり、情報を得るためにも、人とのつながりが必要だったのです。

今振り返ると、あの頃は、人と人との関係そのものが暮らしを支える土台になっていたのだと思います。

今は便利な時代になった


一方で、今はスマートフォンがあります。

インターネットがあります。
SNSもあります。

知りたい情報は、すぐ手に入ります。

便利になりました。
これは間違いなく素晴らしいことです。

失ったものもあるのかもしれない

しかしその一方で、人と人との関わりは薄くなったようにも感じます。

昔ほど人と話さなくても、生活できるようになりました。

コミュニケーションがなくても、ある程度困らない社会になったとも言えます。

便利になったことで助かっていることはたくさんあります。
ですがその分、人と関わる機会が自然に減っている面もあるのかもしれません。

コミュニケーションに悩む若い世代


以前、市の職員の方と話していたときに、こんな話を聞きました。

「試験の成績は非常に優秀だけれど、人とのコミュニケーションでつまずいてしまう若い職員が増えている」

という話です。

少し注意を受けただけで落ち込んでしまう。
人間関係に悩み、休職や退職につながることもある。

そんな現実があるそうです。

時代が変われば課題も変わる


もちろん、若い世代が悪いという話ではありません。

社会が変わったのです。
育った環境も違います。
求められる力も違います。

だからこそ、昔の価値観をそのまま押しつけるだけでは、解決しないのだと思います。

時代が変われば、悩みの形も変わる。
地域の課題もまた、変わっていくのだと思います。

それでも人は人に支えられる

私は議員として、多くの相談を受けてきました。

その中で感じるのは、最後に人を支えるのは人だということです。

制度も大切です。
お金も大切です。
テクノロジーも大切です。

しかし、苦しいときに寄り添ってくれる人。
話を聞いてくれる人。

その存在が、人生を支えることがあります。

地域のつながりを未来へ


時代は変わります。

スマートフォンもAIも、これからさらに発展していくでしょう。

しかし私は、人と人とのつながりまで失ってはいけないと思っています。

地域の中で、

「困ったときは相談できる」

そんな関係が残るまちであってほしい。

それが私の願いです。

次回予告


地域のつながりが変わる中で、私自身も20年近く議員を続けてきました。

若手議員だった私も、今ではベテランと呼ばれる年代になりました。

次回は、議員19年目を迎えて感じることについて書きたいと思います。

草加市議会議員
斉藤雄二

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