私が出会った地域のヒーローたち

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ヒーローは意外なところにいる


議員として活動していると、

「地域を支えているのは誰だろう」

と考えることがあります。

市長でしょうか。
議員でしょうか。
行政職員でしょうか。

もちろん、それぞれ大切な役割があります。

ただ私は、長年活動する中で、本当の意味で地域を支えている人たちは、案外、肩書きのない普通の市民なのかもしれないと思うようになりました。

私が28歳の頃に出会ったご夫婦


私が28歳で議員になった頃から、大変お世話になったご夫婦がいます。

当時すでに70歳を超えていたと思います。

その地域では、名前を言えば知らない人はいない。
それほど有名なご夫婦でした。

地域の相談役


そのご夫婦は、地域で困っている人がいると聞けば足を運び、話を聞き、解決のために動いていました。

まさに、地域の相談役のような存在でした。

私自身も、相談対応の中でお世話になることが何度もありました。

私が受けた相談をそのご夫婦につなぐこともありましたし、逆にご夫婦から相談を受けることもありました。

地域の中で何か困りごとが起きたとき、まずそのご夫婦の顔が思い浮かぶ。
そんな存在だったように思います。

驚いたこと


特に驚いたことがあります。

それは、日本語がまったく話せない外国人の相談にも対応していたことです。

ご夫婦は外国語を話せるわけではありません。
通訳でもありません。

それでも、身振り手振りを交えながら、何とか意思疎通を図り、最終的には問題解決まで導いてしまうのです。

私はその姿を見て、本当に驚きました。

言葉が通じるかどうかよりも、相手を何とか助けたいという思いの強さが、人を動かすことがあるのだと感じました。

肩書きのない地域の最前線


地域の困り事。
介護の問題。
障害のある方の生活。
外国人の暮らし。
近隣トラブル。
家族の問題。

そうした相談の最前線にいたのは、議員でもありませんでした。
民生委員でもありませんでした。
行政職員でもありませんでした。

一人の市民だったのです。

それも、特別な肩書きや権限を持つ人ではなく、ただ目の前の人のために動く普通の市民でした。

誰かのために動く人


そのご夫婦は、報酬をもらっていたわけではありません。

表彰されることを目的にしていたわけでもありません。
見返りを求めていたわけでもありません。

ただ、困っている人がいたら放っておけない。
そんな思いで動いていました。

地域の中には、そういう方が本当にいるのだということを、私はこのご夫婦から教えていただいた気がします。

私が学んだこと


私は議員として、多くのことを学びました。

しかし、地域の中で誰かのために動き続ける姿から学んだことも、たくさんあります。

政治は制度をつくることができます。
行政はサービスを提供できます。

しかし最後は、人と人とのつながりが地域を支えている。
私はそう思っています。

制度だけでは届かないところに、人のつながりがある。
そのことを、私はこのご夫婦から何度も感じさせてもらいました。

地域にはたくさんのヒーローがいる


このご夫婦だけではありません。

子ども食堂を運営する方。
フードパントリーに取り組む方。
見守り活動を続ける方。
町会・自治会で汗を流す方。

名前も知られず活動している方が、たくさんいます。

私は、そうした方々こそ、地域のヒーローだと思っています。

表には出なくても、誰かを支え、地域を支え続けている人たちがいる。
そのことを忘れてはいけないと思っています。

次回予告


地域には素晴らしい人たちがいます。

しかし、その一方で、地域とのつながりが薄くなっていることも感じています。

昔と比べて、人と人との関係はどう変わったのか。

次回は、私が感じる「地域コミュニティの変化」について書きたいと思います。

草加市議会議員
斉藤雄二

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