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近年、草加市では「外国人住民が増えた」という声を聞く機会が増えています。
一方で、
- 実際にどれくらい増えているのか
- どの国の方が多いのか
- 草加市の人口は今後どう変化していくのか
こうした内容について、正確なデータで語られることは意外と多くありません。
そこで今回は、草加市が公表している統計資料をもとに、草加市の人口推計と外国人住民の現状について、できるだけわかりやすく整理してみたいと思います。
■ 草加市の人口は現在どうなっているのか

草加市の人口は現在、およそ25万人規模で推移しています。
埼玉県内でも人口規模の大きい自治体の一つですが、日本全体と同様に、
- 少子高齢化
- 出生数の減少
- 日本人人口の減少
という流れの影響を受けています。
その中で、人口全体を支える要素の一つとなっているのが、外国人住民の増加です。
■ 草加市の外国人住民数は12,929人

草加市が公表している令和7年の統計によると、外国人住民数は12,929人となっています。
これは草加市人口全体の中でも、決して小さくない数字です。
また、以前と比べて国籍の多様化も進んでいます。
■ 国籍別人口(令和7年)

外国人住民総数
- 12,929人
上位国籍
- 中国:3,980人
- ベトナム:2,101人
- フィリピン:1,482人
- 韓国:1,052人
- インドネシア:774人
その他多い国籍
- ネパール:503人
- ミャンマー:490人
- モンゴル:420人
- ブラジル:177人
- バングラデシュ:177人
そのほか
- タイ:171人
- ガーナ:163人
- パキスタン:130人
- トルコ:125人
- 台湾:115人
- ウズベキスタン:95人
- インド:91人
- スリランカ:79人
- ナイジェリア:79人
- カメルーン:72人
- 無国籍:5人
- その他:648人
数字を見ると、以前のような「数か国中心」ではなく、非常に多国籍化していることが分かります。
■ なぜ外国人住民が増えているのか

背景には、日本全体の社会構造の変化があります。
① 深刻な人手不足
日本では働き手不足が進んでいます。
特に、
- 物流
- 製造業
- 建設
- 介護
- 飲食
などでは、外国人労働者の存在が欠かせなくなっています。
草加市周辺には物流施設や工業系事業所も多く、就労を目的として居住するケースが増えています。
② 草加市の交通アクセス
草加市は、
- 東武スカイツリーライン
- 外環道
- 国道4号
など交通アクセスが良く、東京都内への通勤も便利です。
「都内より住居費を抑えながら生活できる」という点も、人口増加の要因の一つと考えられます。
③ 制度変更の影響
技能実習制度や特定技能制度などにより、外国人材の受け入れは全国的に増えています。
その影響は、草加市にも確実に現れています。
■ 地域課題も生まれている

一方で、人口構成の変化によって地域課題も生まれています。
例えば、
- 言語の壁
- ごみ出しルール
- 学校での支援
- 防災情報
- 地域コミュニティとの関係
などです。
これは「外国人だから問題」という話ではなく、
「急速な人口変化に、地域の仕組みが追いついていない」
という側面もあります。
■ これから重要になるのは「共生」

これから必要なのは、
「排除」でも「放置」でもなく、共生
だと私は考えています。
例えば、
- やさしい日本語
- 多言語案内
- 地域ルールの共有
- 学校支援
- 地域交流
こうした積み重ねが重要になります。
同じ草加市に住む住民として、どう地域社会を作っていくのか。
その視点が必要な時代になっています。
■ 最後に
人口減少時代の中で、草加市も確実に変化しています。
だからこそ、
- 感情だけで語るのではなく
- データを見ながら現実を知る
ことが大切です。
数字を見ると、不安だけではなく、地域の未来をどう支えるかという課題も見えてきます。
今後も、事実とデータをもとに、草加市の未来について考えていきたいと思います。
参考資料・URL
・草加市 統計情報(人口・世帯)
https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1301/010/010/010/01.html
・草加市 国籍別人口統計
https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1301/030/020/010/010/01.html
・埼玉県 推計人口
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0206/a310/a2025_03_jinkou.html
・法務省 在留外国人統計
https://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_touroku.html
