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こんにちは。草加市議会議員の斉藤雄二です。
市議会議員の仕事の一つに、議会での質問があります。
市民の皆さんから寄せられた声をもとに、行政の考え方を確認したり、制度の改善を求めたりする大切な機会です。
しかし、議会で質問したからといって、すぐに政策が実現するわけではありません。
20年間の議員活動を通じて、私が感じてきたことをお話しします。
自分の主張が、いつも正しいとは限らない
議会で改善を求めても、すぐには実現しないことがたくさんあります。
ところが、数年後に社会情勢が変化し、思いがけず実現することもあります。
反対に、以前は必要だと思っていた政策が、時代の変化によって必要なくなることもあります。
だからこそ、私は自分の主張がすべて正しいとは思っていません。
一度提案したからといって、その考えに固執するのではなく、状況に応じて見直すことも必要だと思っています。
大切なのは、落としどころを見つけること
政策を実現するためには、現場を調べ、数字や根拠を示し、担当職員との信頼関係を築き、実現可能な提案をすることが欠かせません。
ただ、私が最も大切だと感じているのは、どこに落としどころをつくるかという調整です。
市民の要望には、それぞれ切実な理由があります。
一方で、行政にも予算や制度上の制約があり、すべての要望をそのまま実現できるわけではありません。
その中で、何ができるのか。どこまでなら実現できるのか。
お互いの事情を理解しながら、現実的な解決策を探っていく。
政治家には、こうした調整力が必要だと思っています。
しかし、政治の世界では、この調整が十分にできていないと感じることも少なくありません。
子ども医療費の無料化は、少しずつ広がった
例えば、子ども医療費の無料化です。
私が議員になった2006年当時、対象は未就学児まででした。
それが現在では、18歳まで拡大されています。
一度に実現したわけではありません。
草加市の財政負担を増やしながら、対象年齢を少しずつ引き上げてきました。
そして、埼玉県も財政支援を拡充したことで、さらに制度を広げられるようになりました。
市だけでは難しかったことも、県の制度が変わることで実現できる場合があります。
こうした制度の変化を見ると、一つの自治体だけでなく、国や県との関係も考えながら政策を進める必要があると感じます。
議会で質問しなくても、実現できることがある
一方で、議会で正式に質問しなくても、行政との協議によって実現できることがあります。
例えば、草加市内では宅地開発などの際に、昔の遺跡が見つかることがあります。
しかし、その場所から何が発見されたのか、現地を訪れた方には分からないこともあります。
せっかく地域の歴史を知る手がかりがあるのですから、その場所で何が発見されたのかを紹介する説明板があってもよいのではないか。
そう考え、行政に働きかけたところ、市内の何か所かに説明板を設置していただくことができました。
大きな予算を必要とする政策ではありませんが、こうした小さな改善も、まちにとって意味のあることだと思います。
議会で質問することだけが、議員の仕事ではありません。
課題に応じて担当部署と話し合い、実現できる方法を探していく。
そうした日々の調整から生まれる成果もあります。
今も実現できていない国民健康保険税の引き下げ
一方、長年取り組んできても実現できていない課題もあります。
その一つが、国民健康保険税の引き下げです。
国民健康保険は、他の医療保険制度と比べて保険料の負担が重くなりやすい仕組みです。
私は、この負担を軽減する必要があると考えています。
本来、国民健康保険という名前のとおり、国がもっと責任を持つべき制度ではないでしょうか。
しかし、現在は都道府県と市町村が共同で運営しています。
そのため、草加市の判断だけで根本的な問題を解決することは難しい状況です。
こうした課題こそ、国や県の制度にも目を向けながら取り組む必要があります。
質問することが目的ではない
議会で質問することは大切です。
しかし、質問して終わりでは、困っている市民の生活は変わりません。
必要なのは、問題を明らかにした後、どのように解決につなげていくかです。
子ども医療費の無料化のように、市と県がそれぞれの役割を果たしながら、少しずつ実現していく政策があります。
遺跡の説明板のように、担当部署との協議によって改善できることもあります。
そして、国民健康保険税のように、一つの自治体だけでは解決が難しい課題もあります。
それぞれの問題に応じて、実現できる方法を考えていかなければなりません。
時には自分の提案を修正することもあるでしょう。
すぐに実現できなくても、社会情勢が変わるまで取り組み続ける必要があるかもしれません。
自分の主張を通すことと、課題を解決することは、同じではありません。
20年間の議員活動を通じて、私はその違いを強く感じるようになりました。
議会で何回質問したかだけではなく、その先で何が変わったのか。
これからも、そこを大切にしていきたいと思っています。

