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何度も断っていた私
前回の記事で書いたように、地元の市議会議員の方から、何度も立候補の要請を受けていました。
しかし当時の私は、政治の道に進むつもりはありませんでした。
仕事は順調でした。
会社からの評価も高く、課長への昇格の話もいただいていました。
このまま会社でキャリアを積み、いつか地元に何らかの形で貢献できたらいい。
その頃の私は、そんなふうに考えていました。
本音は「今ではない」
本音を言えば、
「今、政治の世界に入るつもりはない」
それが正直な気持ちでした。
ただその一方で、市議会議員という仕事そのものに、まったく関心がなかったわけではありませんでした。
将来、何らかの形で関わることがあるかもしれない。
そんなぼんやりとした思いは、どこかにありました。
だからこそ、突然
「今すぐやってほしい」
と言われたとき、強く感じたのです。
「順番が違う」
まだ自分には、会社員としてやるべきことがある。
もっと仕事を経験し、力をつけた先に、地域のためにできることがあるのではないか。
そう思っていました。
決断の瞬間
それでも、毎週のように続く訪問の中で、考える時間は自然と増えていきました。
最初は、ただ戸惑うばかりでした。
けれど、何度も話を受けるうちに、自分の中でも少しずつ気持ちが動き始めていたのだと思います。
そしてあるとき、ふと思いました。
「出ると言わない限り、終わらないんだな」
半ば覚悟のような気持ちだったかもしれません。
ただ、今振り返ると、それだけではなかったとも思います。
心のどこかで、
「やってみてもいいかもしれない」
そんな気持ちが芽生えていたのも事実です。
20代の議員はいなかった
当時、草加市議会には20代の議員はいませんでした。
その現実を前にしたとき、私は思いました。
同世代の代弁者になろう。
私たちの世代は、いわゆる就職氷河期の世代です。
努力しても報われにくい。
思うように声を上げることができない。
そんな思いを抱えてきた人も少なくない世代だと思っています。
だからこそ、同じ時代を生きてきた一人として、その声を届ける存在がいてもいいのではないか。
そんな思いが、少しずつ強くなっていきました。
小さな勇気になれたら
自分が立候補したからといって、何かが大きく変わるとは思っていませんでした。
それでも、
この挑戦が、誰かの小さな勇気になればいい。
そう思いました。
自分と同じように、迷いながら生きている人。
声を上げたくても上げられない人。
一歩を踏み出したくても踏み出せない人。
そんな誰かにとって、
「こんな人でも挑戦するんだ」
そう思ってもらえる存在になれたら、それだけでも意味があるのではないか。
そう考え、私は市議会議員選挙への挑戦を決意しました。
人生の大きな転機
今振り返れば、あの決断は人生の大きな転機でした。
それまで自分が歩んできた道とは、まったく違う世界へ進むことになったからです。
もちろん、不安がなかったわけではありません。
むしろ、不安のほうが大きかったと思います。
それでも、自分の中に少しでも「やってみたい」という気持ちが生まれた以上、その思いに正直になってみよう。
そう考えたことが、最終的な決断につながりました。
次回予告
こうして私は、政治の世界へと一歩を踏み出しました。
しかし、その先に待っていたのは、これまでの人生で経験したことのない選挙の現場でした。
次回は、初めての選挙に挑戦したときの話を書きたいと思います。
草加市議会議員
斉藤雄二

