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先日、近所のスーパーで「おいしいみかん」というラベルが貼られたみかんを見つけました。
普通のみかんよりも1袋100円高い。
「おいしい」と名のつく以上、きっと期待を裏切らないだろうと思い、迷わずカゴへ。
帰って食べてみると──あれ?
甘くもない。酸っぱくもない。
ただ、水っぽいだけのみかんでした。
「たまたまこの1個がハズレかな」と思って2個目、3個目、4個目……
結果はすべて同じ。どれも“普通未満”の味。
そのとき、ふと考えました。
「おいしいみかん」って、誰が、どんな基準で“おいしい”と名付けたんだろう?
言葉の「おいしい」は、誰の感じ方?
“おいしい”という言葉は不思議です。
人によって基準が違うし、時期や気分によっても変わります。
もしかしたら、その「おいしいみかん」は、生産者にとって手間をかけた“おいしい”だったのかもしれません。
あるいは、見た目の美しさや傷の少なさが“おいしい”の基準だったのかもしれません。
でも、食べた人が「おいしい」と感じなければ、
それはただの“おいしい名前のみかん”に過ぎません。
「名前」より「中身」を見極めたい
最近、商品だけでなく、世の中の多くのことが「名前」や「キャッチコピー」で語られがちです。
“おいしい”“安心”“安全”“高品質”──
でも、それを本当に感じられるかどうかは、自分の目と舌と心で確かめるしかありません。
今回のみかんは、ちょっと残念な買い物だったかもしれません。
でも、「言葉に惑わされず、自分の感覚を信じること」
その大切さを教えてくれた一袋でした。
次にみかんを選ぶときは
きっと私は、もう一度、見た目や値段ではなく、
「このみかん、なんかおいしそうだな」と自分が感じたものを選ぶと思います。
もしかしたら、それが本当の“おいしいみかん”なのかもしれませんね。
 
  
