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こんにちは。草加市議会議員の斉藤雄二です。
草加市の人口は25万人を超えています。
その一方で、子どもの数は減少しています。
市の人口統計を見ても、0歳から14歳までの年少人口は減少傾向にあり、総人口が増えてきたことと、子どもの数が減っていることは、分けて考える必要があります。
なぜ子どもの数が減っているのでしょうか。
全国的な少子化の影響もありますが、その理由を一つに特定することは難しいと思っています。
ただ、私が地域の皆さんからお話を伺う中で、気になっていることがあります。
結婚や子育てを機に、草加市を離れる人たち
「結婚したので、草加市から引っ越します」
「子育てを考えて、東京都に住むことにしました」
これまで、そうしたお話を何度も耳にしてきました。
転居先としてよく聞くのが、お隣の東京都足立区です。
草加市と足立区は隣接しており、生活圏も重なっています。
住宅の購入費用や家賃などを考えれば、草加市の方が負担を抑えられる場合もあるでしょう。
それでも、子育て支援や教育環境、医療費、学校給食、公園など、暮らし全体を比較した結果、東京都を選ぶという方がいらっしゃいます。
もちろん、こうしたお話だけで、草加市からの転出理由をすべて説明できるわけではありません。
しかし、住む場所を選ぶ際に、住宅価格だけでなく、行政サービスや子育て環境が判断材料になっていることは、見過ごせないと感じています。
東京都との格差を、市の努力だけで埋めることは難しい
東京都と埼玉県では、財政力や子育て支援制度に大きな違いがあります。
東京都では、都独自の財源を活用したさまざまな支援策が実施されています。
一方、埼玉県内の自治体が同じ制度を独自に導入しようとしても、財源の確保が難しい場合があります。
私は、この格差を草加市だけの努力ですべて埋めることは、現実的には難しいと考えています。
だからといって、何もしなくてよいということではありません。
財政的な条件が異なることを前提にしながら、草加市として何ができるのか。
そこを考え、取り組み続ける必要があります。
保育園から学童保育まで、切れ目のない環境づくり
私が必要だと考えていることの一つが、子どもの成長に合わせた環境整備です。
まず、保育園です。
子どもを預けて働きたいと考える保護者が、希望すれば保育園を利用できる環境を整える必要があります。
単に待機児童をゼロにするという数字だけでなく、通いやすい場所や希望する保育施設を利用できるかという視点も大切です。
そして、子どもが小学校に入学すると、次に必要になるのが学童保育、児童クラブです。
保育園に入れたとしても、小学校入学後に放課後の預け先が確保できなければ、保護者が働き続けることは難しくなります。
保育園と児童クラブは、それぞれ別の制度ですが、子育てをする家庭にとっては一つながりの問題です。
子どもの成長に合わせて、必要な支援が途切れないこと。
それが、安心して子育てできるまちの条件だと思います。
学校と公園への投資も欠かせない
前回の記事では、老朽化した学校の建て替えについて書きました。
学校は、子どもたちが毎日長い時間を過ごす場所です。
安心して学べる環境を整えることは、行政の大切な役割だと考えています。
同じように、公園の充実も必要です。
草加市には、身近な場所に十分な公園や遊び場がないと感じる地域もあります。
子どもたちが外で遊べる場所。
親子で安心して過ごせる場所。
地域の人たちが交流できる場所。
公園には、さまざまな役割があります。
学校、保育園、児童クラブ、公園。
こうした施設を、それぞれ個別に考えるのではなく、子育て世帯が暮らしやすいまちをつくるための一連の投資として考える必要があります。
人口を増やすこと自体が目的ではない
ここで、私の考えを一つお伝えしたいと思います。
私は、草加市の人口をこれ以上増やすこと自体を目標にしているわけではありません。
大切なのは、草加市が将来にわたって持続可能なまちであり続けることです。
地域には、子どもから高齢者まで、さまざまな世代の人たちが暮らしています。
30代、40代を中心とした子育て世代が転入し、子どもたちが育ち、やがて地域を支える世代になっていく。
働く世代が地域で暮らし、税や社会保険料などを負担することは、高齢者を含めた社会全体を支えることにもつながります。
もちろん、子育て世代だけが地域を支えるわけではありません。
高齢者も、長年にわたって地域を支えてこられた大切な存在です。
重要なのは、特定の世代だけに偏ることなく、さまざまな世代が暮らし続けられるまちであることだと思います。
新しく転入する人が減り、若い世代が定着しなくなれば、地域の年齢構成は変化していきます。
その状態が長く続けば、地域の活力や行政サービスを維持することも難しくなりかねません。
だからこそ、若い世代に選ばれる環境を整えることが必要なのです。
これからは、自治体が選ばれる時代
草加市には、東京都に近いという大きな強みがあります。
しかし、東京に近いという理由だけで、これからも住む場所として選ばれ続けるとは限りません。
住宅価格だけでなく、子育て環境、教育、医療、公園、交通の利便性など、さまざまな条件が比較される時代です。
今後、自治体間で住民に選ばれるための競争は、さらに厳しくなっていくと思います。
だからこそ、まちへの投資を絶えず続ける必要があります。
学校を建て替える。
保育園や児童クラブを充実させる。
不足している公園を整備する。
一つひとつは地道な取り組みですが、その積み重ねが、草加市で暮らしたい、子育てしたいと思ってもらえる環境につながっていきます。
これからも選ばれる草加市であるために
人口が減るから、公共施設を減らす。
子どもが減るから、子育てへの投資を控える。
そうした判断が必要になる場面もあるかもしれません。
しかし、人口の将来予測だけを理由に、まちの魅力を高める取り組みまで諦めてしまってよいのでしょうか。
私は、そうは思いません。
東京都との財政的な格差を、草加市だけですべて解消することは難しいでしょう。
それでも、草加市にできることはあります。
人口を増やすことを目的にするのではなく、若い世代にも高齢者にも、これからも安心して暮らし続けたいと思ってもらえるまちをつくる。
その結果として、新しい世代が転入し、地域を支える人たちが育ち、まちの持続可能性が高まっていく。
今いる市民の暮らしを大切にしながら、これから住む人にも選ばれる草加市をつくる。
そのための投資を、これからも続けていく必要があると考えています。

